大和君について行って
着いた場所は
スタジアムの裏。
人気はない。
「大和君どうしたの?」
「どうって…
察してよ。
呼び出しなんて
告白以外に
することあるの?」
「告白って…あたしに?」
「そう」
大和君はあたしの
両側に腕をつく。
なんだか目が
いつもと違う。
「今までの僕の
アピールでなんとなく
気づいてたでしょ?」
そのまま顔は
どんどん近づく。
「ちょっと…
とりあえず離してよ」
「別にいいじゃん?
茜だって遊び人だろ?」
「なっ…!」
その言葉にあたしが
カチンと来たと同時に
大和君の唇が
あたしと重なった。

