「やめろ」

「何すんだよ愁~!」





急に渉太の後ろから
現れてバシッと
丸めた教科書で
渉太を叩いた男の子。










この人が崎美・愁…。







背は野球部だけあって
かなり大きい。

180はあるだろう。



短めのワックスで
たててある黒髪。

切れ長の瞳。

通った鼻筋。

がっしりした体。







今までの野球部の
印象を全て
打ち消すほどのイケメン。





相変わらず渉太と
じゃれあってる。





仲良さそうだなあ…。







渉太の子供らしい姿に
自然と微笑みながら
見つめていると、

ふと崎美君と目が合う。