この空の下






「次のお化け屋敷…。

あたしと渉太君で
入ってもいいかな?」










心臓がドクンと脈打った。









「せっかく渉太君と
遊園地に来れたから…
思い出残したくて。

それに渉太君、あたしと
しゃべりにくそうだから
なんとか改善したいな
って…」












美紅の真っすぐな
気持ちが、



痛いほど伝わってくる。
















だけどそれと同時に、







あたしにお守りをくれた
さっきの渉太と、







無理して明るく
迎えてくれた
美紅の顔が
頭に浮かんで…














気づくとあたしは
口にしていた。