「良かった…
間に合った…」
目の前に息を切らして
立ってる茜がいる。
けど、オレは
茜とはもう……
「ばかやろう!
何で来たんだよ!」
「なっ!
ばかって何よ!
愁がアメリカ行くって…
しばらく会えないって…
他の奴と幸せになれって、
変なことばっか
言うからっ…!」
「…本当のことだ。
お前はオレ以外の奴と
幸せになれ」
「やだっ!
前にも言ったでしょ!?
自分の幸せは
自分で決める!!
あたし、愁以外の人と
幸せになんてなれない!」
「なるんだよ!
なろうとしろよ!
オレなんかと
幸せになるより、
他の奴と幸せに
なる方がよっぽど
簡単だろうが!」

