この空の下










「愁っ…!!」







あたしはその手紙を
抱いて泣いた。












やっぱり愁も
怖かったんだよね。








いつもあたしを
守ってくれてた愁も、



本当はこんなに不安で
いっぱいだったんだ。











あたし、力に
なれなかったかな…。







愁の支えになることは…








できなかったのかな…っ!

















「茜!!!」

「渉太…?」

「きっとまだ間に合う!
早く空港に行け!
今病院の下に
タクシーいるから!!」

「そうよ茜!
まだ言いたいこと
たくさんあるでしょ!?」

「渉太、皐月…!
あたし、行ってくる!」