「あ!
茜ちゃんおはよう」
「おはよう」
「茜よっす~」
「おっす!」
教室に入って
数人の男子と
あいさつをかわす。
そして席に向かうと
隣にはすでに
渉太が座っていた。
「よう。
モテモテお嬢さん」
「やめてよ
そんな言い方…」
「ん?元気ねえのな」
「え、いや…。
あ!それよりさ!
美紅ってわかる?
隣のクラスの」
「みくぅ~??
ああ、ちっこいやつ?」
「そうそう!
その子にアド
教えてもいいかな?」
「ああ…いいけど」
ああ、やっぱり
渉太もあの子みたいに
かわいい子が
好きなんだよね。
心のどこかで
期待してた。
もしかして
拒むんじゃないかって。
…本当は教えたく
なんてないんだけどな。

