顔を上げると いつの間にか 皐月があたしの 前の席に座っていた。 考え込んでて 気づかなかった…。 「病院行かないの?」 「うん…。 行かなきゃとは 思ってるんだけど…」 「崎美君と 会えないんだっけ?」 「ん…。 あたし… 愁に何も言って あげられなかった。 あたしは愁のこと こんなにも好きなのに、 伝えられないの。 どうすれば伝わるのか わからないの…」