「2人ともおはよ」

「あ、皐月も
来てくれたの?」

「うん。暇だしね」

「愁の母ちゃんたちは?」

「さっき売店行ったよ」

「じゃあ皐月、
オレらもなんか
買ってこよーぜ」

「そうね」

















渉太と皐月は
病室を出ていった。





多分気を使って
くれたんだと思う。










その時ちょうど
愁が目を覚ました。












「ん…」

「愁。おはよう」

「ああ…茜」







そういえば愁は
あの野球勝負が
終わった時から
茜と呼んでくれる
ようになった。









あたしは愁が
無事でいてくれれば
それでいいのだけれど。