「…本当にそれで
いいのかな」
「え?」
「オレが勝ったら…
本当にお前は
幸せなのかな」
「愁…?」
「だってそうだろ?
オレなんかといるより、
あの絆助って
奴といた方が、
お前はずっと
幸せかも…」
バシッ!!!
廊下に乾いた音が響く。
あたしの平手打ちに
よって言葉を
遮られた愁は
呆然としていた。
「ふざけないでよ!
今さら何なの!?
愁が絶対勝つから
って言って
勝負を受けたんでしょ!?
それなら最後まで
自信持ってよ!
オレが幸せにする
って言ってよ!
……あたしは自分で
愁を選んだのに…
絆助といたって
幸せになれるわけ
ないじゃない…」
あたしはバタバタと
その場を去った。
愁の顔も
周りの景色も
涙で何も見えなかった。

