「うん。
絆助は愁も
言ってたように
去年の甲子園で
ヒーローみたいな
ものだったから。
高校野球界の
ホームラン王
なんて言われてた
みたいだよ。
幼稚園の頃から
野球続けてたし、
実際あたしが
甲子園のファンに
なったのも、
絆助の影響だからね…」
「そんなにすごいの?
でもあたし、
ホームラン王なんて
聞いたことないけど」
「なんかね、
絆助が新聞社や
テレビ局の人に
頼んだみたい。
あんなナリしてて
目立つの嫌なんだって」
「へえ~」
そんな話をしてる間も
あたしは愁が
気になって
仕方なかった。
「あたし、
やっぱり愁のとこ
行ってくる!」

