「行こうぜ愁!
ほら!茜に皐月も
早く行かなきゃ
時間なくなるぞ!」
「う、うん」
渉太は愁を
かばってるように見える。
…どうしたんだろう?
「ちょい待ち!」
「絆助しつこい!」
「まあ待ちーや。
なあ崎美。
オレと勝負せえへんか?」
「勝負?」
「せや。
そーやな…
お前がピッチャー
オレがバッターで
三球勝負や!」
その時絆助が
またあたしの腕を
ぐっと引っ張る。
バランスを崩した
あたしは、
そのまま絆助に
もたれる形になる。
そして絆助が後ろから
あたしを抱きしめながら
言った。
「…茜をかけてな」

