「茜~!皐月ちゃ~ん!」 「あ、美紅(ミク)だ」 美紅は中学からの 同級生で、 たまに話したり グループで遊んだりする。 背が低くて かわいらしい女の子。 「美紅、どうしたの?」 「あのね! 茜って今渉太君と 同じクラスだよね?」 突然渉太の名前が 出てきて少し ドキッとする。 「茜に用事みたいだから あたしは先行くね」 「あ、うん。 皐月ごめんね」 皐月が歩いて行くと 美紅がちょっと 真剣な顔で話し出す。