「離れろ」
びっくりするくらい
低い声で愁が言った。
「なんやお前。
お前も茜に
遊ばれとる男か?」
「違う!
あたし愁のこと
本気だよ!」
「へえ…。
なんか茜好み
変わったんとちゃうん?
ちょっと前までは
お兄ちゃんお兄ちゃん
ゆうてずっと
オレに着いて
来とったのにな」
「ちょっと待て!
お兄ちゃんって…
もしかしてあんた年上?」
「オレはピッカピカの
大学1年生やで!
失礼なガキやな」
「ガキだとお!?」
また2人が
ケンカしそうに
なってるところで
愁が小さく呟いた。
「梅乃…絆助…
梅乃…!?」

