あたしは一人 廊下を歩いていた。 応援に夢中で すっかり忘れてたけど、 あたしは崎美君に 嫌われちゃったんだから 一緒に喜ぶ資格はない。 けど、ちゃんと祝うよ。 「おめでとう…」 誰もいない廊下に あたしの小さな声が こぼれる。 …自分で言ってて 悲しくなってきちゃう。 その時誰かの 足音が聞こえた。 振り向くとそこには… 「桜菜」