この空の下















あたしは一人
廊下を歩いていた。













応援に夢中で
すっかり忘れてたけど、



あたしは崎美君に
嫌われちゃったんだから



一緒に喜ぶ資格はない。












けど、ちゃんと祝うよ。













「おめでとう…」
















誰もいない廊下に
あたしの小さな声が
こぼれる。




















…自分で言ってて
悲しくなってきちゃう。














その時誰かの
足音が聞こえた。



















振り向くとそこには…

































「桜菜」