この空の下










―――…










「大和やめろ!
こんな場面に
その足でやっても
ケガが悪化する
だけだろ!?」

「やだ。
僕は誰が何と言おうと
バッターボックスに
入るから」

「お前…」

「わかってる。



…オレの打席に
全てがかかってる。
こんなひ弱な足に
チームのみんなの
夢を託すなんて
いやだろうとは思う。





けど。



僕は悔しいんだ…!

あと少しで優勝できた。
みんなの夢が
叶うところだった。

それなのに僕の不注意で
相手に隙を見せた。

僕ばかりが狙われて…
僕が不甲斐ない
ばっかりに
追加点まで
とられたんだ!!!」

「大和…」













…―――










「僕のせいで
みんなに迷惑かけたんだ。

少しでもみんなに
借りを返せるのなら…



僕の足なんて、
どうなったって
構わない!!!」











キーン!!