この空の下






崎美君にしては
珍しくあたしを
ジッと見つめてくるから



あたしもジッと
見つめ返す。












すると崎美君は
やっぱり顔を
逸らしたけど

ボソッと言った。










「好きなんだろ。
渉太のこと」

「えっ???」









な、な、な…。








いきなりのことに
否定することもできない。










「けどそんな
男とばっか
しゃべってたら
そのうち本命に
逃げられるぞ」

「なっ…」

「本命でもないやつに
絡みまくんのやめたら」














言うだけ言って
スタスタ立ち去る
崎美君。












な、なんで
バレたんだろ~!?