光輪学院高等部のガーデニングは有名だった。

昔、園芸部という名前の頃から、世界的な賞を貰うほどの優秀さがあった。

しかしその名誉が重荷となり、園芸部達は日夜、授業をサボってまで、庭の手入れをし始めた。

ところが高等部の存在するのは、山の上。

天気は変わりやすく、花や植物を痛めていた。

それでも必死に世話をし続けた。

園芸部の部員の一人に、植物を愛してやまない女子生徒がいた。

彼女は弱い体で頑張っていた。そのかいあって、賞を個人的に貰うことも出来た。

彼女は園芸に力をそそいだ。

けれど花や植物達は季節が巡れば、その姿を枯らしてしまう。