「手加減なんて出来ない相手でしょ? ちょっと張り切っちゃっただけ。すぐにかんちゃん達と合流するよ。今、部室にいるみたいだから」

『神無月には二ヶ所も担当してもらったし、九曜は今年がはじめてだったからな。雛、キミももう休んで良いから』

「…そういうワケにもいかないよね?」

雛の言葉に、依琉は言葉を失くした。

「大丈夫! 少し休んだら、部長の所に行くから。もちろん、二人を連れてね」

『すまない…』

「ううん。じゃ、いったん切るね」

雛はそのまま、スイッチを切った。

「ふぅ…」

全身の筋肉が、軋んでいた。

ミシミシ…と。