次に花が黄色の花粉を一気に放った。

「毒花粉か。最近のお花さん達はぶっそうだねぇ」

襲い掛かってくる花粉を、雛は右手に力を込め、空気を引き裂いた。

石像がガタガタッと動いた。

「えへへ。驚いたぁ? ウチの部長、ちゃんとアタシ達の力を考えて、担当の場所を決めてくれるから良いんだよねぇ~」

笑顔で言いつつ、雛は石像に近付く。

襲い掛かってくる蔓や花粉を恐るべきスピードで避けながら、雛は石像の目の前に来た。

「ゴメンね!」

そのまま石像に回し蹴りをくらわす。

バキィッ!

石像は腰から真っ二つに折れた。