当時のオカルト研究部こと封話部の部員の一人が、神道系の血筋の者であった。

空間の歪みを、異なる空間に封印した。

しかし歪みの空間と、現実の空間は断ち切れなかった。

現実の歪みの念は、随時、異空間の歪みへと力を注ぐような形となってしまった。

そのせいか、寮では年に一人は生徒が消えてしまう。

そのことを危惧した理事長達は、新たな場所に寮を建て、この建物ごと封印することを決めた。

そして寮には誰も近寄らず、廃墟となった。

―廃墟となった建物に近付くものは、別空間へと移動してしまう。

そんなウワサが学院にあった。