ねぇ、知ってる? 宝物って、なかなか手に入らないから・・・・宝物、って言うんだよ。 けれど、その時の私はそんなこと考えもしてなかった。 彼の笑顔も、私を優しくつつんでくれるたくましい腕も、甘い声も、 それは全部永遠のものだって、思い込んでいたんだ。 ・・・・あの日、彼の残した最後の笑顔は・・・・・ 私の「宝物」になった。