「どっどうして…!」

「今日は一緒に買い物に行く約束してたじゃないですか? 俺が先輩との約束、破るワケないですよ」

サボりやがった!

「あっあのね!」

アタシはカバンを握り締め、彼に向き直った。

「そっそういうところ、やめてよ! 怖いのよ!」

「そういうところって?」

「ストーカー的なこと! 恐ろしくて夜も眠れないのよ」

「先輩、それって恋ですよ」

「恐怖体験よっ!」

ああ、もう! 

…どうあっても、言うこと聞いてくれない。