麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

そりゃあ林檎もいねぇわ…。



「ババァ、メシ…」

「起きたの!?おはよう虎君!!」

「なんでいんの!?」

「心配だったから…」



林檎がうちのリビングでコーヒー飲んでる…。



しかも俺の両親と…。



「林檎チャンに心配かけちゃダメでしょバカ」

「は!?」

「ケンカも休み休みやりなさいよ」



いつの間にか親を味方につけてる林檎にカチン…。



しかも親父、嬉しそうだな。



そんなに娘がほしかったのかよ。



「林檎んち行くぞ…」

「ダメだよ休んでなきゃ!!」

「誰が捕まったおかげで貴重な夏休みを３日も寝て過ごしたんだコラ」

「あっ、虎君が寝てる間、尾崎先輩と京平がお見舞いに来たからね!!」



翠と光輝も重傷らしい…。



あの翠が危なかったとは意外…。



見舞いでも行ってやるか。



「翠と光輝んち行ってから林檎んち行く。俺が行った時に帰ってなかったらどうなるかわかってんだろうな」

「はっ、はい…」



今日はストレス発散させてもらうぞチビ林檎。