遠慮がちに開いたドアから顔を出したのは初めて見る女のコ。



これはどこで引っ掛けた!?



歴代の光輝君の彼女と違うタイプ…。



あたしくらい小さくて少し幼い感じ…。



「ごめんなさい、どうぞ…」

「おぅ光輝~!!き、来たぞ!!」



虎君がなんだかよそよそしい気がする…。



なにを目撃したのかは聞かないけど…。



「来るなら連絡くらいしてくださいよ…。すっげぇ気まずいじゃないスか…」

「まぁお前もただの男ってことだな!!へへへっ…」

「り、林檎先輩っ!!なんで制服なんスか!?」

「あぁ、コイツバカだから補習」



話し反らした…。



まぁそっちのがいいや…。



「光輝君の彼女さん何歳?」

「中3ですよ。幼なじみだったんス」

「3つも下っ!!」

「モカ、本宅からなんか飲み物持って来て」



コクッと頷いて部屋を出てってしまった彼女さん。



今回はフラれたりしないかな?



カワイイ子だったな…。



光輝君には勿体ないような…。