モモにもそれなりにわけは話してあるけど…。



虎君は翠君にもあたしのことはなにも言ってないみたいだった…。



「のぞみチャンと抱き合ってたもん…」

「まさか。虎はのぞみにだけは靡かねぇよ。それはありえねぇ」

「だって見たもん!!」

「お前虎の話しちゃんと聞いてやったのかよ」

「えっ?」



虎君の言い分なんか聞いてない…。



頭に来てて…それであたしが突き放した…。



だって虎君ものぞみちゃんの肩を抱いてた…。



「話しも聞いてもらえねぇ、言い訳すらさせてもらえねぇ。そりゃ虎だって怒るだろ」

「あたしが…悪い…」

「虎だってわりぃんじゃねぇの?あんな態度取ってんだから。でもお前らにはうまくいってもらわなきゃ俺が諦めた意味ねぇだろ」



京平ってイイヤツ…。



あたし、虎君ともう1回話したい…。



あたしが悪いんだ…。



なにも信じようとしてなかったあたしが悪い…。