この学校に来て、すぐにあたしと付き合った虎君は初日からありえないほどのモテっぷりを発揮した。



それはあの3年の尾崎先輩を軽く倒してしまったがゆえ。



それにこの完璧な美形フォルム。



ハーフらしく、身長も高いし顔がめちゃくちゃキレイ。



ケンカが強くて帰国子女…。



パッとしゃべると癖で英語出てくるらしく…。



そこがまたカッコよかったりするみたい。



「林檎が浮気すんなって言うからどこの女の誘惑にも耐えてるっつーのに!!」

「じゃあしていいよって言ったらするの!?」

「ヤりまくり」

「バカ!!虎君なんてヤりすぎて死んじゃえ!!」



勝手に飛び出した体育館倉庫。



授業中のため、それはもうバッチリ注目されるわけで。



先生が怒ってる?



「なにしてたのかしら!?」

「セックス」



虎君っ!?



いつの間にか後ろに立ってた虎君が意地悪そうにそう言った。