人並みに、それを願い、
彼女と最期を迎える
幸せを・・・

そんな、贅沢も
当然、考えなかった
訳じゃない。


ただ、
お互いの戦争屋としての評価が
人並みの生活を奪う。


ある日、俺の班は、
ある作戦実行部隊に、
白羽の・・・
俺に言わせば、
無駄死に・・・の、
矢が立てられた。


軍のやり方に、反発した俺は、
モニカを筆頭に、
全ての部下を除名し、
自分一人で作戦を決行した。

その時に、モニカとは
公私共に縁を切り、
他の兵士達と共に、
二度と、国防に
関わる事がないようにした。


当然、奴ら全員からは、
盛大に、怨まれた。


でも、
それでも、良かった。

自分の部下には、
人並みの人生を、
約束してやりたかった。


退職金も、なにかも
出来る事は、十分に計らって。

そのうえで、
人生を選んでくれればいいと、
思ってた。


・・そのハズ、なのに・・。


なんで・・・
よりによって、
こんなところにいるんだ。


それも、
モルモットとして・・・。

この組織には、
関与させたく
なかったのに。