ここは
何階辺りなんだろう?


一般用のエレベータと
離れた場所にあるここは

万が一にそなえ
窓ガラスもない。


遮蔽された空間

外部からの音が
入り込むこともない。


ただの暗黒


俺の心を現すかの様に
ただただ暗くて。


とにかく
頭が働かなくて


本当なら

自分こそが

モニカを
救いにいくべきなのに


そうする処か、
眠気すら襲ってくる。



瞼を塞げば
そのまま
闇に堕ちて
しまいそうだ。


なんとか
意識を保とうと
かすかな明かりでも
もれてこないかと、

はたまた、
目が慣れてこないかと、


必死に
この空間に


正しくは
現実に存在している
この時間に
しがみついていた。