こんな



穢た血に

まみれた私に。


ため息を一つついて 
髪をかきあげる。

指先に触れる
無数のシリアルポートが
さらに気持ちを苛立たせる。

今や、
カキコミも読み出しも
不可能となった
私の脳

理論から言えば
この、
生体の未知の領域を使えば、
無限の記憶が
可能なはずだった。


神域だからだろうか。

私達の開発は、
バベルの塔の様に
完成を目前に、
劇的に崩れた。