こんな 穢た血に まみれた私に。 ため息を一つついて 髪をかきあげる。 指先に触れる 無数のシリアルポートが さらに気持ちを苛立たせる。 今や、 カキコミも読み出しも 不可能となった 私の脳 理論から言えば この、 生体の未知の領域を使えば、 無限の記憶が 可能なはずだった。 神域だからだろうか。 私達の開発は、 バベルの塔の様に 完成を目前に、 劇的に崩れた。