この部屋の全ては
サタンの情報であると悟って
直ちに、全てを
キムにデータを送ろうとした。

サタンのPCにある
データの全てを。

だけど、そんな事をすれば

履歴をたどれば、
キムの居場所を
バラシかねない。

唇を強くかみ、
眉間にシワが
よるのを感じる。


一体、どこに
送ればいい?


この部屋の全てのものは
ジニーの欲する
何かに繋がる。

このセクションの外へ
持ち出したい。

安全に。
確実に。


おそらく証拠となる
なにかだから
みすみす諦める訳に
いかない。


考えあぐねる間に
ハードディスクの
容量を探る。

どれほどのデータを
保存している?

この部屋に
バックアップを思わすような
メディアはないから、
何台もあるコンピューターは
実はたいした事に
使ってないんじゃないか?
と、読んでいた。


でも、それじゃあ
ここにある
紙ベースの資料の
説明がつかなくて。

言語を入力し、
メモリを検知した。


「な・・・に、
こ・・れ・・・」