その日は、
休日だった。


モニカと二人、シーツに包まり
朝の、け怠いまどろみを
満喫していたが、
邪魔するかの様な、
けたたましい電話のベルに
起こされた。


「うるせぇ・・・。」

多少、無茶をしたせいで
身体が重い。

「私のも?!
両方なってるわ。」

一糸纏わぬ姿のまま、
モニカが、取りに行った
携帯電話のうち俺の分を
投げてよこした。


「なんか、嫌な予感がするな。」


コールの相手をみる。


国防庁


これは・・・

なんかあったな。


通話ボタンを
押した。


「ハロー?」

モニカは言って、
リモコンでテレビの電源をいれ
そのままキッチンへ
向かった。

二人揃って、電話が
かかってくるとは。


緊急事態以外に
思い付く当てがない。


モニカがつけたテレビからは
石油コンビナートの
爆発炎上を知らせる
ニュース速報が
繰り返されていた。


「コンビナート・・・

テロですか?」


やっぱ・・・

陸軍のテリトリーか?


まだ、状況の見えない俺は
頭髪を掻きながら、
相手に問う。