「状況、話してよ。」


陰るジニーの瞳が
悲しくて。

自分に、
力になれる何かが
ある訳もないのに。


二人なら、
何とかできるかも
なんて・・・


少女のような、
甘い発想の
自分がいて。


そんな訳ないのに。


人間なんて

そんな、
幻想でいきていけるほど
あまいイキモノじゃない事を
私が、
一番理解しているのに。


話すだけで楽になるとか

苦痛が半分になるとか

幻想にすぎない。



辛いことであるほど

・・・話したって

解決しないんなら
楽にならない。


その、行為事態
無意味になるのに。


なのに


なんで、こんな


くだらないコトバ
吐いてんだろう。



解決しないなら
気分転換に
セックスでもしてる方が
まだましだ。


ジニーが、さっき
逃避するかの様に
吐き出したコトバは


リアルだった。