なんだか


ヒドク

嫌な

予感がした。


ジニーが部屋を出て暫く
その場を動けずにいたけど。

押さえられない胸騒ぎがした。

キムから、
ジニーの居場所を
必死に聞き出す。

ジニーの個人情報を
ハッキングした事に対する
私への不信感から、
なかなか親父は
それを、教えてくれなかった。

聞き出して直ぐ、
クローゼットから、
メンズのジーンズと、
Tシャツを引っ張りだし、
腰に銃をさして、
部屋を飛び出した。


慌てていても、
頭の冷静な部分が
ジニーの私物の洋服だって
認識している。


あの家で、
ジニーが履いてたもの。


私の行動を
目の端に入れながら
新聞を読んだりしていた彼を
懐かしく思う。


あの日を


取り戻したい。


思って直ぐ、無理だって
脳内で誰かの否定する声が
響く。


戻れなくても
ジニーを失う訳に
いかない。


電話をかけても
出る気配がない。


私は、彼の部屋の扉を
勢いよく開け、
中に進んでいった。



「あんた・・・
何、もってんのよ・・・?」