自分は、

ジニーにとって
まだまだ子供だって事は
会話から何となく
理解していた。


でも、大人として
認めてほしかった。

ジニーに
ふさわしい相手に
なりたかったから。

そういう立場のオンナに
負けたくなくて、
一生懸命だった。


こんな感情こそ
背伸びをしすぎた
子供だというのに

そんな事も、
私は知らなくて。


今は、もう、こんな
真正面から、気持ちを
ぶつけるなんてできない。

大人になって、
恋愛というものを
把握した
今では・・・。


あの日と変わらぬもの。

それは

今も、

彼のそばに居たいと
思ってる事と、
思い出だけ。


『バカだな。
お前だから、いいんだ。

そうだな・・・
11月11日、モニカの気持ちが
今と同じなら、
デートにでも誘うかな。』

ジニーは口元に
笑みを浮かべ、
そういった。


あと半年以上あるじゃない!
って、拗ねる私に

『その間にもっと
俺に惚れれば、
同じくらいに
なるんじゃないか?』
って

『今日は、これだけ、
御礼と手付けに、
いただいておくか。』
って