「・・・ほしくないよ。」

思わず、声にだし、
つぶやいていた。

「えっ?」

ジニーが、こちらを見る。

「恋人なんかいらない。」


ジニーが、いいよ。


一緒に居たいのは、
ジニーだけ。

なのに・・・


「そのうち、

恋愛でもすりゃ、
変わるって。」

苦笑がちにいう、
ジニーを見ていられず、
拗ねた風に、ソッポを
むいてしまった。


「変わらない!

他の人はいらない!

私は、ジニーと
居たいんだから。」



「告白されてる
みたいだな。」

一瞬、呆気とられた後
ジニーは、そう言って
笑った。


「俺も、お前の事、好きだよ。

多分、お前が慕って
くれているのと、
種類が違うと思う。」

彼は、そういって
言葉を切る。


「種類・・・?」

聞き返す私に、彼はうなづき
言葉を紡いだ。

「まだ、今のモニカには
わからないと思うがな。



どういう意味なんだろう。


「私じゃ、ダメなの?」


何だか、不安で
口走っていた。