あんな

引き付けるような
魅力を持つ少女は、
ちょっと、周りには
いなかったと思う。


普通に学校に通っていたら、
相当モテたんじゃ
ないかと思う。

モニカの魅力は、
大人の中で育った
せいだろうか?


心と体が
アンバランスで。


認めたくはないが、
俺自身、モニカに
引き付けられている感は
いなめない。



10歳も歳下の、
スクールエイジの少女に


手を出してしまえば、
世間に何を言われるか
想像にたやすいが為に
自制がきいているような
ものだ。


そんな事を考えながら、
タバコに火をつけた瞬間、
モニカがコードレス電話を
持ってきた。


明らかに、
ご機嫌ななめな表情。


おそらく相手は・・・


「ジニー。電話。
ジューン医師から。」


・・・やっぱりな。


モニカは
部屋の扉を閉め
立ち去った。


『ハロー。シドニー。』

「ああ。どうした?」


彼女から電話がかかると、
モニカは、目に見えて
機嫌が悪くなる。
ヤキモチか?


可愛いよな。
思わず苦笑した。