『その、アンドロイド
だがな・・・』


退室したジニーの方を
ちらっとみて、
キムは口を開いた。

『これ、本当にロボットなの?』

渡されたデータをみて、
息をのむ。


人間にしか見えない。


しかも、


自分と
世代が違わぬ女性。


『モニカ、今回は、
おまえがやれ。

ソイツは、旦那にゃ、
殺せない。』

『えっ・・・?』

ロボットなら、
容赦なくやるけど。

他の人はしらない。
私は結構、その辺は、
ドライだ。

『ソイツは、旦那の
昔のオンナがモデルらしい。
なんでも、良い家の出
らしくてな。
一時は、婚約までいったとか
いかねーとか、
情報屋が言っていたよ。』

ホントかどーかは
わからんがな。

キムは、そういったけど。

多分、そうなんだろう。

ジニーが今まで独身だって事が、
返って不思議なくらいだった。


『脳が・・どうのって
いってたわよね。

どこから入手したの?』

なるだけ多くの情報がほしい


と、いうよりは


嫉妬に近い感情から、
聞いていた。


『変死体で
見つかったらしい。』

変死体・・・