灰色にドミナントされた
町並みは、ここから見ても、
生気がない。


不気味な朱色の空に
突き出しているのは

朽ちた巨大なビル



もう、何年も
機能を果たしてないような
ハイウェイ


今、ここで、バイクや
車を乗ってる人間なんてのは、
任務のため仕方なくやってきた
公安や軍人か、
闇トレーディングで、
資金力にモノをいわしたような
奴しかいない。


スラム化した
この一帯の住民には
そんな金は残されていない。


それでも食えれば、
まだマシなんだと思う。


政治家なんて
自分の私腹を肥やす事ばかりで
ここに住む奴らを
救うつもりなんて
ないんだろう。


ハイウェイに向かい、
バイクをゆっくりと進めれば
ボランティアらしき、
人間の姿が、ちょくちょく
目に飛び込んでくる。


何か、話を聞いてやってる
風だが・・・・