どうしても、私はシュンくんに。

お礼が言いたかった。


診療所から出たところを、クラスメイトの一人に見られてしまって、それが学校で噂になったことで。

ユリと私は、学校へ行きづらくなってしまっていた。


私達の力だけでは、どうにもならないこと。


最終的に、ユリのご両親の力を借りて。

私はユリの家で、お世話になることになった。


ユリのご両親も、弟のユウくんも。

もちろんユリも。

すべてを知った上で。

私のことを。

とても気遣ってくれて、ユリの家族の温かさに。

私の心も。

そして身体も。

だいぶ、落ち着いてきた。