『おっまったっせ♪』 「あーミヤ君!待ってたよー!」 二人の耳には月明かりを反射してキラリと光るピアス。 打ち合わせていたわけでもなく、当たり前のようにつけていた。 行く宛てもなく、ペンション村を歩いた。 「なんか、真紀と勇樹も会ってるらしいよ!」 『おっまじか!相変わらずイチャイチャしてんなぁ!』 「ねぇ♪今頃…チューしてたりして?」 『それは…ありえるな。…探すか?』 「…探すしかないでしょ?」 二人で、最高のイタズラを思い付いて、顔を見合わせて笑った。 .