「あぁ、俺と契約するめりっとをもう一つ、俺達は契約中、契約者の意志には背かない」


「えっ・・・」


「お前が、あいつを傷つけたくないと思っていれば、俺があいつを傷つけることはないってことだ」


「わかった。契約する。だから、正樹には手を出さないで」


急に素直になった私に物足りなさを感じながらも、気が変わらないうちに本を差し出す。