「ねぇ、遊ぼう。」



俺の耳元で小さな子供の声がする。



「ねぇ、ねぇったら。遊ぼうよ。」



無視していると、さらにしつこく子共は言う。



「うるさいな〜。ゆっくり寝かせてくれよ。」



俺は頭から布団をかぶる。



嫌な夢だ。せっかく気持ち良く寝ていたのに…。



そんなことを考えていると、



「なぁんだ。つまんない。じゃあ、食べちゃおうかな。」



そう言った。



その瞬間、

ずばっ!



と 何かが俺の太ももに刺さったような感覚がして、途端に激痛が走った。



「痛い!!」





気が付くと、俺は布団から飛び起きていた。



「はぁ、はぁ…」



汗だくだ。



な、なんだ?今のは?



俺は慌てて自分の足を確認する。



なんともなっていない。



「夢か…。」



カーテンの隙間から、日の光が入って来る。



目覚めの悪い朝だった。