「でもマジであっちーなぁ」

ちらっと振り返ると、汗を拭いながらスポーツドリンクを飲んでいる。

…ふとした時に見せるあの顔は、キライじゃない。

でも、言うと絶対に調子に乗る!

黙って走っていれば、キライじゃないのにぃ!

……でも黙っているアイツなんて、それこそアイツらしくないしなぁ。

「なぁに黙ってんだよ」

「ぎゃああ!」

いっいきなり背後から抱き付かれた!

コイツは時々、こんなイタズラをしてくる!

「うわ~。汗くせ」

―殺意100%充電完了。