「よう、話は済んだか?」
樋口が迎えに来た。
一樹は、とりあえず頷いておいた。
一方で吟子は、何やら歌っていた。
「Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall……♪」
吟子の取り合わない態度を察すると、樋口は一樹に助けを求めるように尋ねた。
「えーと、話って何だったんだ?」
「別に……」
「なぁに――挨拶をしただけさ」
一樹がはぐらかそうとしたのを、吟子がフォローした。
「お互いに、有名人だからな。
ちなみに、私は執行時に散弾銃を使っていたために、
『ショットガン・ロリータ』と呼ばれていた。
これは前の執行所にいた、ロリコンヒヒ親父の命名だ。
忌々しいことに、すっかり定着してしまった……」



