「当然だ。私ももう、なりふり構っていられる状況じゃないからだ。
比較的知能の高い私でも、まだまだ分からない事が多すぎる……それが癪だった。
だから、癪ついでに徒党を組もうと企んだのだ」
「へえ……」
吟子は、パサついた長い髪を、指でくるくると弄び始めた。
いっそ全部白ければ、この髪ももっと綺麗なのに、と思う。
「……続きは、後でいいな。
今日はもう疲れた。
バスの補助席は、拷問だったからな……」
吟子は、ブツブツとじゃんけんでさえ負けなければ、とか、
体が小さいから補助席でいいというのは、理不尽だ……と不平を並べていた。
どうやら、ここまでの移動でひどい目に遭ったらしい。
一樹は、CPGの作られた本当の意味と、執行所のトップシークレットを握る少女を、複雑な気持ちで眺めていた。



