樋口は容赦無く毛布をそのまま床に落とし、 「今日はまだ寒いからな、適当に厚着していけよ」 やっと体を起こした一樹に忠告をしたが、 「……別にいいや。――ぃっぐしっ!」 一樹はくしゃみをして、 ばつ悪そうに、ふんっと子供みたくそっぽを向いた。