「……後は、分かるでしょ?
母親はほぼ即死だったわ。
そして、父親はさっさと晴喜を施設に入れて、愛人と再婚した。
……馬鹿よね。あまりにも行動が露骨だったもんで、
すぐに警察に全部ばれたのよ。
父親は、自分が逮捕されると知ってすぐ、自殺した。
その時点で、精神状態が普通じゃなかったから。
……それで、問題は晴喜よ。
孤児になった『あの子』を引き取ろうとする者は、誰もいなかった。
だってそうよね。騙されたとはいえ、人を殺したんだもの。
例え真相を知ったのが一部の人間とはいえ、
そんな物騒で恐ろしい子を、誰が引き取る?
結局親戚共は、大企業社長の遺産を喰い尽して、
晴喜はその度に施設を転々としたわ。
……そして、遂にあの孤児院に収容された」



