「ねえ、光は覚えてる? ここに来る前、自分が一体何をやらかしたのか…… 要するに、人生初の犯罪は、何だったのか。 大部分はね、主に世間で騒がれてるものらしいわ。 薬物とか、強盗とか、傷害とか……」 「覚えてるわけねえじゃん。消されたんだから」 「くすくす……まだ、そんな事言ってるの?」 晴喜は、口元を押さえて笑った。 おかしくて、たまらないというふうに。 光は、苛立ちを抑えきれずに、 とうとうカップを床に叩き付けた。 破片が飛び散り、残っていた中身が広がった。 「お前……何者だよ」