しかも、 「そういえば、何で二人はここにいるの?」 吉野の問いに、秀が答えた。 「……晴喜から聞いたんだ。 今日の午後、厨房で火を使うって」 一樹は、重く溜め息を吐いた。 自分達をここに導いたのは、晴喜なのだ。 きっと暖かくなるわ。 寒いなら行きなさいよ、と。 嫌な予感がした。 そうでなくとも、最近晴喜の様子がおかしいというのに……。 だが、一樹の不安は的中していた。 何もかも、手遅れだったのだ。 ……彼らが生き残る道はもう、その時点であまり残されていなかった。