一樹が呟くと晴喜は、 「ああ。切ったのよ。 丁度、人形に必要だったの。 でも、樋口が忙しくて買いに出られなくてね。 それでなくても、人と物の出入りは今厳しくなってるし……」 春喜の髪は、やっと肩に届くくらいの短さになっていた。 「最初はもっと長く残しておくつもりだったんだけど、 右を切ったら左が長くなって、 左を切ったら今度は右が長くなっちゃったのよ。 そうしてるうちにどんどん短くなっていって、 結局このザマよ」